低座面高での端坐位姿勢が足趾把持力発揮に及ぼす影響について
本研究は,適切な足趾把持力の測定肢位を検討するため,低座面高での端坐位姿勢が足趾把持力と足趾把持力発揮時の筋活動量に及ぼす影響を検討した。その結果,足趾把持力は,股・膝関節90度屈曲位座位姿勢に比べ低座面高での端坐位姿勢が有意に低値を示した。このことから低座面高での端坐位姿勢は,足趾把持力発揮時に拮抗筋の筋活動量が増加し,筋力発揮を妨げることで足趾把持力が低値を示すことが示唆された。
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