乳児の感情表出に対する青年期の脳血流反応-近赤外線分光法を用いた研究-
乳児の感情表出に対して,青年期にある大学生のストレス状態を調査するため,乳児の啼泣と非啼泣を見せ,その間の脳内血行動態を近赤外線分光法(NIRS)によって測定をした。その結果,乳児の啼泣時と非啼泣時における,両側頭部間,および両前頭葉間で,それぞれ有意な差が認められた。本研究の結果,乳児の啼泣は青年期の大学生の脳血流を増加させることが明らかとなった。本研究の結果は,青少年への親性発達教育と,虐待防止に示唆を与えるものである。
感性福祉研究所年報