生活科が誕生してすでに四半世紀が過ぎた。学校現場では,教科新設当時の背景にあった趣旨が損なわれているような実践が少なからず見られる現状もある。「子どもの『もっとやりたい』で活動が広がり深まる生活科」「子どもの生活から始まり子どもの生活に返る生活科」の原点に立ち返って,「子どもが自分で自分をつくる生活科」を目指し子どもの「意欲」に焦点を当てた研究を現場教師と協同的に進めている。
併せて,「主たる教材」として学習活動に極めて大きな影響を及ぼす教科書のより適当な採択の在り方について,調査分析を通した研究を進めている。