様々な面で国際社会のグローバル化が急速に進展している現代にあって,子どもたちが日本人としてのアイディンティティ-をもって主体的,創造的に生きていくために,異なる文化や歴史,道徳的価値に対する理解を深め,考え方の異なる人々と協調していく態度を育てていく必要がある。その異文化を理解し大切にしようとする心と態度は,自国の文化理解が基盤となって育まれる。本稿では「我が国の伝統と文化」のうち,子どもに身近な「暮らしの歳時記」に焦点を当て,生活科や総合的な学習の授業でこれを取り上げた場合,どのように展開すればよいかについて提案する。
総p.176pp83-96