運動遊びにおける「育ち」を捉える一考察 -Ⅰ.合同業務研修を通した保育現場の視点と意識-
公立の4保育所で2年間にわたる合同業務研修として「子どもの発達に合わせた運動遊び」に取り組み、実際に子どもと保育者の変化をまとめている。それぞれ子どもの年齢において、運動遊びを積極的に行ったことで運動技能や自己肯定感、コミュニケーション能力といった認知面や社会面の向上があったことをはじめ、食育や睡眠に良い傾向が見られ、生活リズムの獲得につながっていることが明らかとなった。また、自ら手洗いや衣服の着脱に取り組む姿もあり、子ども自身の身の回りの清潔に関する成長にも結びついていたことを報告した。
聖和学園短期大学紀要 第53号 pp93-111