デンマークの保育実践に着目し、ウェルビーイングの視点から教育カリキュラムの中でどのように健康教育や身体活動が扱われ、保育現場の中で展開されているかについて例証を試みた。
教育カリキュラムの面からは、園や自治体が明確な方針を示し、その方針を具現化するための情報や教材が豊富に提供されていることにより、現場の管理者や保育者が共通認識を深め、保育実践における保育の質の保証に関与していると考えられた。
保育実践の側面からは、身体的発達を促す教材や年齢に応じて動きを捉える身体活動評価表の活用があり、どのように実践されているかが明らかとなった。関連する教材全てに「幸福」に関する説明や記載があることからも、ウェルビーイングに対する意識と関心の高さを確認できた。
日常的に屋外で過ごすための環境整備が充実していることに加え、身体活動面からも優れた運動環境として位置づけられていることも見え、子どもの健康問題に対して自然環境を活用した解決策として参考にすべき事例と言えた。