全国保育士養成協議会東北ブロック研究委員会にて質問項目を作成し、同協議会東北ブロックに加盟する保育士養成校が2017・2018年度に保育実習Ⅰ・Ⅱを実施した1,364施設を対象とし、2019年7月~10月に郵送法とWEBによるアンケート調査を実施した。保育実習Ⅰ・Ⅱの比較より、①施設は実習生に対して「学び優先」と「実習生への負担の考慮」が、常に天秤にかけられていること。②実習生の姿勢・能力・資質等とは別に、施設の環境や状況、実習のタイミングや時期など、「園の事情」が実際の実習実施に大きな影響を与えていること。が確認できた。養成校と施設が一方的に実習内容を設定せず学生自身が自ら主体的に関われる工夫。学生一人一人の力を見極めて実習内容を調整する養成校・施設・実習生の連携の工夫。これらの必要性があると報告した。
西敏郎・細川梢・石井美和子・大関嘉成・佐藤匡仁・日野さくら・石森真由子