全国保育士養成協議会東北ブロックに加盟している保育士養成校を対象とし、各養成校で行われている教育実習の実際の内容と、指導実習に対する意識の実態をWeb調査し、その結果から、教育実習の在り方や実習方法の現状、それを実施することの課題を明らかにした。教育実習の位置づけは養成校によって異なっていたが、最初の実習として短期間での実習を実施する、最後の実習として18日から20日間の通しの実習を行うなど、実習期間に養成校の意図が伺えた。一方、実習内容の具体的な依頼は、県単位での打ち合わせ会を開催しているところもあり、必ずしも個別に実習先に対して行われてはいなかった。認定こども園での実習の際には、配属クラスや実習の内容について幼稚園での実習とは異なった配慮も必要となっており、実習内容の充実のため引き続き現場との連携が求められることを報告した。
福田真一・大関嘉成・石森真由子・後藤さくら・三浦主博