研究活動

基本情報

氏名 加藤 幸男
氏名(カナ) カトウ ユキオ
氏名(英語) Kato Yukio
所属 教育学部 教育学科(初等教育専攻)
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

見出し

極地方式研究会第55回定期研究集会(那須集会)
「光合成とデンプンを捉えなおす」
学生のでんぷんの認識について

概要

1 はじめにー植物にとって「デンプン」とは何かー 
(1)植物は自分で栄養を作る
 植物は自分が育つための栄養を自分で作り出している。しかもその栄養であるデンプン(ブドウ糖)を作る材料は,水と二酸化炭素である。人間の科学をもってしても同じことはできない。光合成の学習では,ぜひ子供たちにもこの植物のすばらしさを伝えたい。
(2) 光合成やデンプンについての学生認識の実態
 学生に植物が育つ栄養のことやデンプンを作る材料のことなどを質問すると,結構あいまいな返答が返ってくる。また,デンプンというと炭水化物という栄養であり,活動のエネルギーになると学習してきている。葉で作られたデンプンは,植物が育つ栄養として,どのように使われるのか,植物の体は何でできていると考えているのか,その実態を調査した。
2 小・中学校でのデンプンの学習 ― 確認 - 
3 極地研テキスト「植物のつくりとくらし」3部作【第2部】―でんぷん―
4 植物やデンプンに関するアンケート【質問内容】
(1)植物は葉っぱで光合成をしてデンプンを作ります。デンプンはどんな材料で作られますか。
(2)植物は葉で作ったデンプンをどのように利用するでしょうか。
(3)動物の体は,水分(70%),タンパク質(15%),脂質(10%),ミネラル(4%),炭水化物(1%以下)でできています。植物の体は,どのようなものでできているでしょうか。
(4)ヒトは植物の作ったデンプンをたくさん食べています。デンプンのたくさん含まれている食品にはどのようなものがありますか。
(5)ヒトは食べたデンプンをどのように利用するでしょうか。
5  デンプンに関する調査結果   (省略)
6 デンプンの学習を捉えなおす―考察ー
○葉で作られたデンプンは,成長に使われるというよりは,貯められるというイメージがあるのではないかと思っていたが,それは教師側のイメージであったようだ。
○植物はデンプン(ブドウ糖)で,同じ炭水化物で多糖質のセルロースで体を作り成長している。このことはあまり意識して教えられてはいない。繊維質は細胞壁であり,骨格を作る骨のような働きをしている。このことも小学校の学習で少しは扱いたい。
―以下略ー