地震の発生や火山の噴火は,地球を覆っているプレートの沈み込みや圧縮などが原因である。日本列島付近には,4つのプレートがひしめき合っており,世界中で起きる地震の1割が日本で発生している。この日本・地球で安全に生きていくためには,自然科学の知識が欠かせない。地球を覆うプレートのふるまいを学ぶことはとても重要なことである。
教科書などに載っている世界のプレートの図の多くは,メルカトル図法の地図に描かれている。しかしこの図法の地図は北極や南極地方の地形のひずみが大きく,プレート境界の様子もとらえにくい。丸い地球儀型でプレートを眺めることで,極地方のプレートのつながりや大西洋の中央海嶺などの広がりを実感することができる。以上のことを達成するために,「プレート地球儀」を自作し,学習に活用した。総p.96 pp.80~85