本研究においては、本学学生全体の、本学外国語カリキュラム、英語・外国語(学習)に対する意識、および異文化に対する興味や関心を、より正確に探ることを目的として、本学外国語教育カリキュラムにおいて、必修語学として学生に履修が義務付けられている、外国語I(1年次前期)および、外国語III(2年次通年)(実際の開講科目名は、『外国語』の部分がそれぞれの対象言語名)全体でのアンケート調査を実施した。その結果、本学学生の英語および外国語の学習、外国語、外国文化に対する意識傾向として以下の点が明らかになった。
1)外国語・外国文化に対する関心は、学年を問わず高い傾向にある。しかしながら、外国語の学習という点においては、学年が進むとやや動機に減退が見られると同時に、学習目標についても下方修正される傾向がある。
2)将来の英語の必要性については、1年次、2年次ともに大多数の学生が、『必要であるという』認識を持っている。しかしながら、将来の英語の必要性について高い認識率(1年生93%、2年生91%)を示す一方で、外国語の学習動機に対する設問に対しては、「卒業単位のため(1年生62%、2年生71%)」を除いた場合、最も多く支持された学習動機は、「将来外国語の知識が必要だと思うから(1年生52%、2年生42%)」と、英語の必要性に対する認識率に対して非常に低い割合に留まっている。
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