「葛藤解決と寛容の社会心理学的研究:寛容動機と観察者の役割」(博士論文)
本論文では非対称的葛藤を建設的に解決するための重要な心理的条件である寛容に焦点を当て、これを促進あるいは抑制する動機を実証的に解明した(研究1、2)。さらに、寛容を抑制する動機として見いだされた無過失承認動機をどのように和らげるかについて、観察者の有無(研究3)、観察者の無過失承認発言の有無(研究4)、観察者の無過失承認発言がもたらす効果(研究5)、被害者と観察者の人間関係の質(研究6)という観点から実証的に検討した。総p.152
東北大学大学院文学研究科