「対人葛藤における寛容性の研究:寛容動機と人間関係」(査読あり)
対人葛藤における寛容性を内的寛容性と寛容行動とに区別した上で、我々はこれら2つの寛容性の動機を明らかにし、また、被害者・加害者間の人間関係がこれらの動機に与える影響を検討した。因子分析の結果、寛容動機の6次元が見出された。それらは、受容、関係維持、一般化、調和維持、関与回避、共感・理解だった。また、関係維持動機は低親密群や中親密群よりも高親密群において高く、受容、一般化、調和維持動機は低親密群においてよりも高・中親密群において高いことが示された。pp. 208-218高田奈緒美 大渕憲一
社会心理学研究, 24