「葛藤解決における非寛容動機の検討」
日本心理学会第82回大会(東北大学)
本研究では寛容のコストにもとづいて生じる3種の寛容抑制動機を実証的に検討し、寛容促進動機との関連を探ることを目的とした。因子分析の結果、仮説と一致して、相手にやり返したいという報復動機、同様の被害を繰り返されたくないという被害反復回避動機、被害の責任の程度について周囲の人に誤認されたくないという無過失承認動機という3種の寛容抑制動機が見いだされた。これらの動機はそれぞれ寛容と負の関連を示した。