本研究の目的は,負荷量の漸増および負荷方法の違いが主動筋、拮抗筋および遠位筋の筋活動に与える影響を明らかにすることである。健常女性16人を対象とした。肘90度屈曲位におけるMVCに対する10~70%の負荷量を設定、対象者自身が調整する自己調整、検者が調整する他者調節を設定した。二元配置分散分析の結果、主動筋と遠位筋は負荷量および負荷方法ともに有意な主効果を認め、拮抗筋では負荷量においてのみ有意な主効果を認めた。これらのことから主動作筋の負荷量の漸増に伴い、拮抗筋および遠位筋の筋活動が増大すること、主動作筋と遠位筋の筋活動は、自己調節よりも他者調節の筋活動の方が有意に高まることが示された。
177-182貢
中江秀幸、村田伸、甲斐義浩、宮崎純弥、相馬正之 他2名