本研究は,低座面高での端坐位姿勢が足趾把持力と筋活動量に及ぼす影響を検討した。健常女性20名を対象とした。足趾把持力は通常の姿勢と20cm台に着座した低座面高で測定した。その結果,足趾把持力は通常の姿勢より低座面高が有意に低値を示した。また筋活動は,低座面において,大腿直筋と前脛骨筋の筋活動が,通常姿勢に比べ有意に高値を示した。このことから低座面高では,足趾把持力発揮時に拮抗筋の筋活動量が増加し,筋力発揮を妨げることで,足趾把持力が低値を示すことが示唆された。
81-84貢
相馬正之,村田伸,太田尾浩,甲斐義浩,中江秀幸,佐藤洋介,村田潤