本研究は,水平面状の足部角度変化による足趾把持力を比較し,快適および最大歩行速度条件下の足角との関係を検討した。対象は,成人女性27名とした。測定項目は,水平面上の角度を内旋位10°,中間位,外旋位10°の3条件とした足趾把持力と歩行速度と足角とした。結果,足趾把持力は3条件で差が認められず,内旋位の足趾把持力と最大歩行時の足角にr=-0.40(p<0.05)と負の有意な相関が認められた。これらのことから,普段から足角を小さく歩行しているものほど,内旋位での足趾把持力を大きく発揮できることが示唆された。
相馬正之、村田伸、甲斐義浩、宮崎純弥、中江秀幸、佐藤洋介、村田潤