本研究の目的は、老研式活動能力指標(老研式)を用いて運動器不安定症患者を13点群と12点以下群に分け、運動能力と活動能力との関係を明らかにすることである。対象は72名(平均72歳)とした。測定項目は股関節可動域と股関節伸展筋力比、Numerical Rating Scale(NRS)、片脚立位時間、BBS、MW、TUGとした。その結果、老研式13点満点群は、12点以下群と比べて、疼痛、移動能力、動的バランス能力に有意な差が認められた。運動器不安定症患者では、活動能力を維持するような介入が必要と考えられた。
島村亮太、安彦鉄平、安彦陽子、山下輝昭、、相馬正之他12名