「階段昇降時における拇趾床間距離について」
第37回全国理学療法学術大会(長野)
本研究の目的は、階段を昇る際に階段の蹴上げと踏面とのなす角からの垂線上を拇趾が通過した際の拇趾と踏面の距離(以下、拇趾床間距離)を測定することである。対象は若年者20名とした。階段は、蹴上げ5cm、踏面25cm、巾70cmの3段の階段を使用した。結果、1段目3.2±0.5cm、2段目3.3±0.5cm、3段目3.5±0.8cmであった。このことから階段昇段時は、段差数などに影響されず、拇趾床間距離をほぼ一定に保たれていることが示唆された。相馬正之、吉村茂和、長谷場純仁、寺沢泉