本研究では、足指把持力と簡易に評価できるFRTと最大1歩幅のバランス能力との関係性について検討した。対象は、大学生36名とした。測定項目は、足指把持力、FRT、最大1歩幅、3項目とした。結果、足指把持力とFRT と最大1歩幅との相関係数は、それぞれ有意な正の相関関係が認められた。本結果から、利き足の足指把持力は、FRTや最大1歩幅などのバランス能力と関係性が認められたことから、足指把持力の強化により、平衡機能の向上が認められる可能性が示唆された。
相馬正之、五十嵐健文、工藤渉、中江秀幸、安彦鉄平