看護職者の医療事故に対する認識の検討-与薬に対する状況設定事例を用いた事故と未事故の判別-
第32回日本看護学会-看護管理
これまでの医療事故に関する研究は、医療事故の種類と発生要因を明らかにし、医療事故対策についての効果を論ずるものがほとんどであった。本研究は、医療事故が発生しやすい与薬に焦点をあて、看護職者の事故と未事故の判別について分析し、医療事故に対する認識について検討した。その結果、医療事故の判断基準は多岐にわたり、看護職者全体が統一した事故判断基準をもっているのではなく、様々な考え方に基づいて判断されていることが明らかになった。菅原光明、布施淳子