宮城県石巻市網地島、仙台市青葉区国見ケ丘、東北福祉大学感性福祉研究所中庭においてオリーブの成長度合いが異なる理由を気象データ(気温、湿度、日照量、風速)に着眼して検討した結果を報告する。その結果、湿度については細かな違いは見出されたが、全体としては大きな違いはなかった。それに対して、気温、日照量、風速において網地島の値が他の2 地点よりも高い値となっていた。気温については平均値において1 ℃程度網地島の方が高く、同一県内においても大きな違いがあることがわかった。このことからは気象データを農作物管理に活用するためには、気象庁からのデータのみでなく、田畑に近い地点での測定が必要であることが示唆された。