Bactericidal Activity of Bulk Nanobubbles through Active Oxygen Species Generation （査読有）

モデル細菌である大腸菌 を用いて、ナノバブル（NB）の殺菌活性を調べた。NBはナノスケールの真っ直ぐな穴が規則正しく配置された多孔質アルミナ膜にガスを、水中で強制的に通すことによって製造した。CO 2、O 2、N 2など異なるガス種のNBを製造し、その殺菌効果を評価した。大腸菌の生存率はCO 2含有NB（CO 2 -NB水）の懸濁液で大幅に減少した。N 2 -NB水はわずかに殺菌作用を示したがその影響はCOほど有意ではなかった。大腸菌をO2 -NB水では大腸菌の生存率が純水のそ生存率よりも高かった。電子スピン共鳴分光法により、NB懸濁液における活性酸素種（ROS）の生成を調査したところ、NB水中で生成された主なROSはヒドロキシルラジカル（OH・）であり、ROSの生成はCO 2- NB水中で最も強く、殺菌効果測定の結果と一致した。ROSによって媒介されるNBが殺菌の挙動を示すと仮定し、生存率の保持時間の変動を説明するための速度論モデルを提案した。提案されたモデルに基づいて計算された結果は実験結果と密接に一致した。 

Langmuir, 37, No.32, 9883-9891