「防衛費引き上げ:平和国家揺るがす賭け」
河北新報『持論時論』2月10日第5面
日本の防衛費引き上げが平和国家の印象を損なう賭けとされている。岸田首相は関係閣僚に指示し、防衛費をGDP比2%程度に引き上げる計画を進めている。しかし、防衛政策の大転換であり、国民的な議論が必要とされる。増加された防衛費が安全保障に本当に役立つのか疑問視され、敵基地攻撃能力の保有や軍拡は敵国を刺激し戦争の危険を高める可能性があると懸念される。専守防衛の原則を超えるかどうかも問題であり、外交努力が重要である。