「悪性腫瘍遺伝子検査の動向と利用法:形態検査に付加する情報」
悪性腫瘍の遺伝子診断は、体細胞特有の遺伝子構造異常および遺伝子発現解析、病変部・組織に限局し、病状ともに変化しうる遺伝子情報を明らかにする検査である。2006年に保険収載が認められた検査、2008年に追加された検査について、現状での運用を考察した。悪性腫瘍の遺伝子検査は多種多様であり、保険上の運用を統一する必要性があると考えられる。とくに、検体の品質管理と検査技術の確立、すなわち遺伝子検査の標準化が重要な課題といえる。p.10舩渡忠男、竹田真由
臨床病理 第57巻補冊 日本臨床検査医学会総会第56回大会 (於札幌コンベンションセンター)