シクロホスファミド(CPM)は急性白血病で頻用されるアルキル化抗がん剤である。CPMに対し耐性を獲得することは臨床上治療抵抗性の問題となっており、CPMの耐性獲得機序を解明することは、薬剤耐性を克服するうえで重要である。今回、CPMの活性型である4-ヒドロキシシクロホスファミドの耐性細胞を用いて、感受性細胞との比較検討を行った。cDNA microarray法を用いて解析したところ、耐性細胞において6種の遺伝子発現の増加が認められた。これらは定量PCR法においても発現の増加が確認された。
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吉田真美、竹田真由、斉藤邦明、舩渡忠男