マイクロRNA(miRNA)は、発生や分化のさまざまな局面に関与していることが明らかとなってきた。また、シトラビン(Ara-C)に対し耐性を獲得することは臨床上治療抵抗性の問題となっており、Ara-Cの耐性獲得機序を解明することは、薬剤耐性を克服するうえで重要である。今回、Ara-C耐性細胞についてmiRNAの検索を行い、感受性細胞との比較検討を行った。miRCURY Arrayを用い解析したところ、耐性細胞で高発現しているmiRNAが38種認められた、逆に感受性細胞においても18種のmiRNAが高発現していた。
p.186
竹田真由、齋藤邦明、舩渡忠男