「アンチセンス創薬」
病気の鍵を握る遺伝子の発現を特異的に少ない副作用で制御する方法として、アンチセンス療法がある。これまで種々の疾患でアンチセンス医薬の臨床応用が試みられてきたが成果が上がってこなかった。一方、最近の核酸修飾やデリバリー技術に関する急速な進歩は、これらの問題解決に寄与していくものと思われる。アンチセンス治療は、ポストゲノム時代のアンチセンス創薬として、新たな局面を迎えているといえる。pp.2515-2520舩渡忠男、竹田真由
「蛋白質 核酸 酵素(PNE)」第51巻16号