C型肝炎は抗体検査の結果を見てから遺伝子検査を行うことが多い。そこで、HCV-RNA検査の意義を文献検索より検討した。その結果、抗体検査と遺伝子検査では、感度についてHCV-RNA検査が優れていることが示されたが、ゴールドスタンダードの問題など、遺伝子検査におけるEBGTの問題点もみえてきた。従来の方法との相関性でしか評価できない場合、さらにエビデンス・レベルを上げるには、遺伝子検査の結果が従来の方法と比較してどのように臨床的意義があるのかが今後の課題となった。
pp.868-876
竹田真由、高谷明秀、 舩渡忠男、井野邦英、中山健夫