自己免疫疾患では、特定の自己抗体が病態を担う。この臓器障害性自己抗体の発現を選択的に制御する方法の開発を行っている。SLEの腎沈着抗DNA抗体を規定するVH遺伝子に対するリボザイム法を開発している。これを用いてin vitro及びSLEリンパ球を用いたin vivo SCIDマウスモデルにおいて自己抗体産生を選択的に抑制し、かつin vivoでのループス腎炎発現を抑制することに成功している。抗DNA抗体の病的役割を提示する共にSLEへの新しい治療への発展を示している。
pp.5900-5905
Suzuki Y, Funato T, Munakata Y, Sato K, Hirabayashi Y, Ishii T, Takasawa N, Ootaka T, Saito T, Sasaki T