現代医療において診療情報としてのデータを活用していくことは、チーム医療の推進および質の高い医療の実現において重要な課題といえる。医療事務職にあって、診療情報管理士は医療機関において発生する膨大なデータから診療情報を集約し分析することにより、各部門における情報の活用を行うことが重要な業務であると考える。そのため、診療情報管理士は、従来のコード化業務だけでなく、データベースの情報分析にも精通し、チーム医療、医療安全管理ならびに経営管理に貢献していくことが期待される職種である。したがって、診療情報管理士は、診療記録とその情報を管理する医療事務職において、多様な専門性を有する職性であるといえる。