「小児芽腫におけるヘテロ接合体の消失」
小児芽腫は、器官形成期における各分化過程において障害が生じ、その結果胎生組織が残存し、過剰発育するために形成される。これらの機序として網膜芽細胞腫における劣性突然変異にRb遺伝子のヘテロ接合体が消失することが推定されている。癌化におけるRb遺伝子の変異と染色体異常の関連について概説した。pp.42-43
医学のあゆみ 第139号第1号