「慢性骨髄性白血病におけるDNA分析-bcr遺伝子再構成の臨床的意義について-」
慢性骨髄性白血病の診断には、従来の染色体検査に加え、サザーンブロットハイブリダイゼーション法によるbcr遺伝子の再構成の存在が重要となってきた。今回、本症が疑われた11例の症例についてbcr遺伝子の変化を再構成の有無として捉え、Ph染色体および臨床像との関連性と検索した。その結果Ph染色体陰性例においてbcr再構成検出例があり、本症診断にDNA診断の有用性を提唱した。pp.306-310舩渡忠男、板東由紀、市川恵子、徳弘英生、大谷英樹
臨床病理 第37巻 第3号