「ベクターを用いたリボザイムの導入」
遺伝子治療として現在もっとも用いられている方法は、ウイルスベクターを用いた感染システムである。しかし、ウイルス感染によるデリバリーには、効率および安全性など種々の問題があり、効率は若干落ちるが、ウイルスベクターを用いての直接遺伝子導入法の開発が望まれる.稿では、癌における遺伝子治療を目指して、標的遺伝子に対するアンチセンス・リボザイムを挿入して癌細胞に導入する場合に、ベクターシステムを用いる方法についての概説を述べる。pp.91-97
Drug Delivery System Vol.10 No.2