「骨髄腫の単球機能に関する研究 抗体産生抑制作用について」
多発性骨髄腫における免疫不全は,正常免疫グロブリンの低下を特徴とする.その低下機序として免疫グロブリン産生を抑制する,いわゆる抑制細胞の存在が示唆され,今回抑制細胞が単球(マクロファージ)であることを明らかにした.今回の検討では骨髄腫患者単球による抗体産生への抑制効果は担癌生体における二次的な影響によるものと考えられた。pp.110-116舩渡忠男、小出朝男、林正俊、大谷英樹、斎藤正行
日本臨床免疫学会会誌 Vol.6 No.2