「ヒトB cell活性化機構に関する研究IV. Salmonella paratyphi Bによる多クローン性活性化について」
Salmonella paratyphi B (SPB)に対するBリンパ球の反応性を研究した. SPBはBリンパ球を免疫グロブリン産生細胞(ISC)へ非特異的多クローン性に誘導した. SPBによるBリンパ球からISCへの誘導はTリンパ球非依存性で, Mφ非依存性で, DNA合成を伴わなかった.これらの結果は細菌がBリンパ球を増殖しないが, Bリンパ球からISCへの分化,多クローン性のIg分泌を誘導することを示唆した。pp.568-577舩渡忠男、小出朝男、大谷英樹、斎藤正行、大沢伸孝
日本臨床免疫学会雑誌 Vol.6 No.6