「口腔連鎖球菌による酸性環境における乳酸産生増加の機構」
酸性pHにおいて口腔連鎖球菌では乳酸酸性が増加するが、これは菌体内のpHも低下して、至適pHの低い乳酸脱水素酵素活性が上昇し、至適pHが高く、ギ酸、酢酸の産生に関与するピルビン酸ギ酸リアーゼの活性が低下すること、そして酸性pHで菌を培養することにより乳酸脱水素酵素量が増加することなどによると考えられた。p.803岩見憙道、阿部一彦、阿部昌子、山田正
生化学 62巻(7号)