シドニーパラリンピック前の知的障害者卓球強化合宿時に唾液コルチゾールを測定した。身体的な疲労を伴う練習だったが、ストレス指標であるコルチゾールレベルは減少し、日々のストレスが解消されていると考えられた。ただし、(励ますつもりの)不適切な発言は、コルチゾールレベルを著しく上昇させた。唾液コルチゾール測定は、意思疎通が十分に行えない場合や気づきにくい状況の検討時に大きな役割を果たすと考えられた。
pp.61-67
K. Abe, Y. Kawakami, M. Ohuchi, Y. Watanabe, Y. Shibata