「社会福祉実践の対象理解における本質的問題-“ヨブの沈黙と再生”(ヨブ記第3章等を手掛かりとして-
日本キリスト教社会福祉学会第54回大会
社会福祉実践の対象理解、すなわち何を対象とし、それをいかに捉えるか、どのように係わるかについての、本質的・根源的な問題についての考察にある。これまでの研究において、社会複素実践及び研究の対象の共通性として、《不条理》《悲惨》《少数派》に着目した。さらに今般の被災地等の厳しい状況を鑑みれば、いわゆる利用者と呼ばれる多くの人間が、沈黙を生き、本音を語らない(そして語れない)厳粛な事実がある。これをいあkに捉え、考えるかの手掛かりを、旧約聖書の『ヨブ記』に求め、考察を試みた。pp.44-45