「枕草子における階級意識」
枕草子「僧都の御乳母のままなど」の段における清少納言の下衆を蔑視する言動には従来さまざまな解釈がなされてきた。本稿では、彼女の言動が「天皇・皇后に近侍することが最高の名誉職である」という彼女固有の階級意識から生まれたものであることを論じた。
東北福祉大学紀要第18巻