『わかりあう心とからだ』
吉本ばななや村上春樹の小説が多くの読者を獲得している。核家族化した現代の生活形態においては、大家族制の下で行われた家族内での対社会的訓練(擬似学習)が行われなくなった。そのため、他者とどう関わりあったらよいのかに戸惑うものが増えている。両作家はそうした現代の若者の気持ちを的確に小説化しているのである。総p.177 第3章「文学と共感性」担当(35頁)川上吉昭、佐藤俊昭
中央法規出版