論文

基本情報

氏名 梶原 洋
氏名(カナ) カジワラ ヒロシ
氏名(英語) Kajiwara Hiroshi
所属 教育学部 教育学科(中等教育専攻)
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

題名

「日本列島における「前期旧石器時代」 の両極剥離 ―基盤技術への新しい研究視角―」

単著・共著の別

共著

概要

小論では、「両極剥離」(bipolar reduction)の技術は、石材との関連性が強いばかりでなく、アフリカ、東南アジア、東アジア、さらにヨーロッパでも、特に下部(早期、前期)旧石器の主要な剥片剥離技術の一つであることを紹介する。その上で、東北大学が継続して調査・研究をすすめてきた大分県の早水台遺跡、群馬県鶴(つる)ケ(が)谷(や)東(ひがし)遺跡、栃木県星野(ほしの)遺跡の石器群についても、両極剥離」が剥片生産の基盤技術であり、石材に応じて「手持ち自由剥離」も選択されていることを明らかにするとともに、チャートでは、石の目や節理面を意図的に利用して「両極剥離」された可能性についても指摘する。また、東アジアの下部・早期旧石器群と共通した石器伝統の中にある日本の前期旧石器について、新たな遺跡の発見、「両極剥離」という視点による石器群の見直し、剥片生産・石器製作・使用・廃棄などの過程の解明を今後の研究課題として提示する。
全20ページ。梶原担当 Ⅰ章 両極剥離研究、67-71。 Ⅱ章 両極剥離による剥片生産について、71-73。 共同執筆 はじめに67。Ⅲ章(4)、おわりに81-82。
柳田俊雄

発表雑誌等の名称

『九州旧石器』第22号 P.67-86 PALEOLITHIC KYUSHU VOL.22: 67-86, 2018

発行又は発表の年月

201812